お迎え後、猫への配慮

イメージ|ミヌエット 短足 2021/1/15生(東京都へ) 
イメージ|ミヌエット 短足 2021/1/15生(東京都へ) 

 育ったお部屋の温度と湿度 

 

ブリーダーの室温がどのくらいであったのかを聞いておく事も大切です。急な温度変化は禁物です。
 ★当方の飼育環境状況=常に湿度40%をキープしています。夏季の温度設定は25~28度、冬季は24~26度、サーキュレータを使用して上下の温度差をなくし、猫のいる床付近もおよそ設定温度になり、省エネにもなります。猫に直接の風が当たらない工夫も必要かな?

 猫は新たな環境を、どう感じているのか? 

最初の出会い、生活は将来に大きな影響を与える時期

新しい環境(空間、飼い主様,先住動物)にお迎えされた猫ちゃんは全てが知らない世界ですね。広い空間におかれた時、異常なくらいの恐怖心が湧き上がり、ストレスならびに以後の生活に影響を与える事になるかも知れません。新しい環境内に早くにテリトリーを作る事が大事だと思います(以下参考例)

【ケージ生活の必要性】

そこで、迎え入れた日から一切の生活がケージの中で出来るよう事前にセットし、場合によっては更に前面以外のケージ面を一時的に塞いであげるといいですね。”早くに自分のテリトリーを作ってあげる”方法です。(防衛範囲が少なく、ストレスの軽減になる)。湿度が高くなる事は避ける。又、湿度が下がり過ぎるとウイルスが活発になり、高くなると皮膚疾患になりやすい環境となります。

この方法でトイレの習慣付けができます。(猫は犬とちがいます。しつけ、いわゆる教える、訓練するという事はできないと考えます。学習させる事は可能です。仮に訓練、教える事ができるならばサーカス等で皆様にお見せするはずですが、難しいと考えます。トイレに関しては、猫の本能であり環境条件をつくれば良いだけの事と思います。過去にトイレを教える行為をしたことは一切ありません。)

 

最低4日間以上ワンルーム生活をさせる。又、猫は”がん見”されるのを恐がりますので注意して下さい。ご家族は、食事、お水、おトイレ掃除などのお世話、網越しに猫じゃらしなどで遊んで恐怖心を逸らすのも良いです。猫ちゃんには、何をするにも必ず沢山話しかけ(独り言)てください。無言はダメです!!

 

新しい環境は安全、飼い主さんは自分に対して何もしてこない安全な人と、ある程度認識できる大事な期間と思います。充分に時間をかけ焦らず対応して下さい。ケージ生活卒業の見極めは飼い主様のご判断となります。

 

お迎え当初に良く有る行動

その1、全面ケージをよじ登ったり、外に出たがる行動をしますが、これは外に出て遊びたい訳ではなく、生まれ育った安心出来るお部屋が直ぐ近くに有ると思い、お部屋に戻りたい一心での行動です。勘違いしないで下さい。

 

その2、暫らくの間鳴く事が有ります。これは無視して下さい。直ぐに止まります。一緒にいた猫同士の「呼び合い」、”みんな何処にいるの~”と言い、それに対し声が返ってくるのを待っている行為です。不安の表れです。

 

 先住動物がいる場合

●飼い主飼い主様の充分な配慮が必要になり、ケージ生活は長くなるかもしれません。

●新入をケージで、先住とケージ越しでの対面飼育をして下さい。喧嘩に発展しない生活。

●大事な事です。猫は最初の出会いの嫌な出来事で生涯不仲、懐かない事が有り、ご注意を!!。

●新入りをケージから出す。この場合も見極めは飼い主様に判断して頂く事になります。

 

【解放生活にする=ケージ生活卒業】

●明らかにお迎え当初とは違う行動になった事を確認。(テリトリーが出来たかも?)

●ケージの扉は閉まらないように工夫が必要。

●不安の感じ方は個体差が有ります。探検行動が始まり、お部屋の全てを数日かけて確認します。

●トイレ、食事、お水などは今までの場所で、移動ではなく増設してください。

 

探検中は、体を低く構え、瞬発的に逃げられる体制を取りつつ行動します。こんな時 猫ジャラシなどで遊び、恐怖心から気をそらす工夫で沢山遊んであげるようにして、猫ちゃんが心開く、認知するのを待つ事の方が良いかも。又、この時期 猫ちゃんはしつこくされるのを嫌います。ご理解を!!

 

注意:ご家族様にて脱走防止について策をお決めください。
多い脱走例は、外室からお住まいに入る時、ドア裏に潜んでドアが開いた瞬簡走り出る事があります。

猫とのコミニュケーション・スキンシップ

猫ちゃんは首より下を触られるのを恐がります。1日の中、お時間をつくり「話しかけながら」猫とのスキンシップをしましょう。好むおやつチュール等、お腹の調子に影響の無いよう加減し、用意して下さい。(与えすぎ禁物)

 

例えば、”スリッカーでとかすのを嫌がる”などの場合、手のひらにチュールを少量出してなめさせる(量より回数)。舐めてる時、最初はスリッカーで一撫でする程度とし、これを何度も繰り返し、毎日繰り返し徐々にあちこちと撫でる場所を変えたりする。猫は、”スリッカーで撫でられると同時にいい事が有る”と学習し、嫌がらなくなります。必ずほめてあげて下さい。

 

これを応用して必ず1つずつクリアしてから、他の事も挑戦して下さい。

 

コツは、”念入りに”は駄目です。”嫌がる前に辞める”を心がけましょう。

家庭内での死亡事故が多発

危険

お気付きの方は多いと思いますが、猫は脱衣場、浴室が大好きなんですね。そこで浴槽に水等が張ったままで蓋をしてあっても蓋をめくって落ちた場合、出られず力付きて溺れてしまう事故が大変多く発生しています。蓋は猫が意図も簡単に捲ります。気を付けましょう。

 

部屋の中に落ちてる物、ボタンなど小さな物でじゃれて遊んでいるうちに誤って飲んでしまう事が多発しています。場合によっては嘔吐して出し、又は排便時に出る事もあります。胃にあれば内視鏡等で取りだせる事もあり、腸まで下がってしまうと開腹手術などで処置しますが、しかし場合によっては腸閉塞になり手遅れで死亡してしまう事もありますので気を付けましょう。


お迎え後の生活▼



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